コロナとマスクと在宅勤務

 全国的に緊急事態宣言が解除され、少しずつ街にも活気が戻ってきたようです。札幌市は知事要請もあり、5月末までおよそ70日間の自粛期間となり全国最長だと思います。仕方ないこととはいえ、企業活動も一部停滞しており、6月18日に予定されている行動制限解除が待ちどおしいところです。

 一方、Withコロナということで、新たな行動様式が提言されています。外出時はマスク着用が必須で、ゴルフ場でもマスクがドレスコードとなりました。マスクの入手も5月の連休明けからネットやさまざまな店頭でも販売されるようになり、入手困難という状況はなくなりました。ただ20円/枚程度と価格が下がってきているネット販売における口コミをみていると、ヒモが取れる、臭いがある、異物が混入しているなど、安くても低品質のものに対する購入意欲がわかず、我が家における新規調達はできない状況でありました。
 しかし最近ではアイリスオーヤマのネット購入もできるようになり、アベノマスクも配達され、さらに応募していたシャープのマスクに当選し(うれしい!)、一気にマスク在庫が増えてきました。シャープのマスクは送料も含めると80円/枚程度になりますが、品質の期待感と、日本での生産に対する企業応援、そして所有欲をくすぐる「SHARP」のロゴ入りで、値段は少々高くともまた当選したら買いたいと思うものでした。

 話はかわりますが、購入決定に至る商品の訴求力として価格、機能・品質の差、企業への応援、所有欲など総合的な満足度があると思います。手前味噌ですが、私の前職場で、あるお客さんから「〇〇さん(前職場)の見積もりは少々高いけど、細ちゃん(私)が現場代理人であればお宅の会社にお願いするわ」と言われたことがあり、その言葉は技術屋冥利に尽きました(うまく口車に乗せられたかもしれませんが)。同様にわが社の技術屋も単に機能提供だけの設計でなく、発注者や住民、業界とのコミュニケーションを通じて得られた情報を踏まえ、機能のみならずさらに付加価値を加えた設計を提供してほしいと思っております。最近は合理性を優先する社会風潮もあり、ちょっとの手間をかけなさ過ぎているように思えます。

 また今回のコロナ感染対策で、わが社もテレワークによる在宅勤務を実施し、多い時で7割程度でありました。もともと将来における働き方の選択肢として、試験的運用をしてみて管理上の課題も多く、足踏みしていたところですが、非常時ですので見切り発車をしてみました。
 およそ1.5か月間の運用でいろいろ改善部分はありますが、やってみると意外と快適であるという意見が多く、今後はシステムをしっかりと整えつつ積極的に取り組もうと検討しているところです。しかし快適という背景には人とのコミュニケーションの煩わしさから解放されるからという側面もあり、これで私が目指す「付加価値を提供できる人材育成」ができるのか不安なところでもあります。
 しかしながら今後の新たな働き方も模索することができ、コロナ騒動も悪いところばかりではなく企業の変革にもつながるなど前向きにとらえておりますが、とにかく早く収束してほしいと繰り返し願う毎日です。