そば打ちで学んだこと

いろいろな人からアドバイスを受けると、どれがいいのか迷ってしまうことがあります。だから私は、欲しいアドバイスによってひとりの人を選んでいました。問題は選んだ人のアドバイスがよくないことです。運がよかったのか、これまでそのようなことはありませんでした。

 趣味のそば打ちも同じでした。名人と言われる方が出されている教本と付録のDVDで学んだスタイルで打ち続けて来ました。名人がやっていることだから間違いはないと信じて打っていました。でも何度打っても思ったような長いそばができません。教本に書かれていない裏技でもあるのではないかといろいろ考え、ずっと悩み続けていました。

 出張先である一件の手打ちそばの店に入りました。昼時のピークが過ぎて、追加のそばを店主が打つところでした。「なんということでしょう!そばを3枚に切るのに木製の定規を当て、ピザカッターで切っているではありませんか」。

 絶対にその方が綺麗に切れます。「どんな打ち方でも最終的にいい品質のそばが打てればいいんだ」ということを店主のそば打ちをみて初めて気づかされた瞬間でした。

 ある時、書店では必ず覗くそば打ちコーナーで初めてみる教本を見つけました。その教本は、本来タブーであるはずの打ち方で解説されていました。著者は東京で有名な藪そばの店主です。さっそく教本を購入し、その方法打ってみました。確かに長いそばができます。茹でても切れないし、時間がたってもそれほど切れません。今ではこの方法で打っています。

 どんなやり方でもいい品質のそばさえ打てればいいのです。いろいろな人からアドバイスを受け、自分がいいと思ったことを実践してみる。ひとつのことに拘らず、ひとりのアドバイスだけで判断してはいけないということを、そば打ちから学ぶことができました。

2014年4月8日

投稿者 大谷 高志

【ひとこと】

私の座右の銘です。

「常識の延長線上には常識しか生まれない」 松平康隆(男子バレーボール1972年ミュンヘン五輪優勝監督)

「自分は失敗したことがない。それは、成功するまで続けるからだ」松下幸之助(パナソニック創業者)

「己の人生に無駄はなし」(私の父親)

【専門分野】社内のISO運営管理、技術営業企画などを担当している

【保有資格】技術士(総合技術監理部門-土質および基礎) 、技術士(建設部門-土質および基礎)、1級土木施工管理技士、甲種火薬類取扱保安責任者

【投稿一覧】
  • 突然訪れた禁酒生活
  • そば打ちで学んだこと