第4回 身近な水環境の全国一斉調査に参加しました

平成19年6月3日、当社で集めた有志一同で「第4回 身近な水環境の一斉調査」に参加してきました。
この活動は全国で水質調査を実践している市民団体等が国土交通省および財団法人河川環境管理財団と連携して、全国の河川や水辺など身近な水環境の水質を一斉に調査し、全国の水環境マップを作成することから始まったものです。多くの市民や学校の子どもたちが統一的な調査マニュアルにもとづき、身近な水環境を全国一斉に調査し、身の回りの環境に関する市民の理解と関心がさらに深まることが期待されます。

調査項目は気温、水温、COD(化学的酸素要求量)の3項目です。CODとは水中の酸素を消費してしまう物質がどれだか入っているかを調べる値で、CODが高い場合は生活排水、工場排水など汚水混入の可能性があります。
今回はいろいろな川の水質を見比べるため、札幌市内の河川を対象に、伏籠川、望月寒川、琴似発寒川、三樽別川の4河川で調査を実施しました。皆さんも、近くの川のCOD値がどれぐらいの数値なのか少しでも興味を持っていただければと思います。

①伏籠川 -茨戸福移橋付近-

COD値:8以上 (川の下流の汚れた水)
○現地写真
伏籠川の調査地点です。 川の水は茶色く濁っている状況でした。
○調査状況
気温:23.0℃、水温:19.0℃
測定場所は河川敷で行いました。
○調査結果
色は緑色で、“8以上”という結果になりました。

②三樽別川 -三樽別河畔緑地にて-

COD値:1 (きれいな渓流、イワナやヤマメが棲める水質)
○現地写真
三樽別 川の調査地点です。川の水は濁りがなく非常にきれいな水でした。
○調査状況
気温:19.5℃、水温:10.1℃
測定場所は緑地公園内で行いました。
○調査結果
色は紫色で、“1”という結果になりました。

③琴似発寒川 -農試公園 いたどり橋付近-

COD値:2 (河川の上流、アユやサケが棲める水質)
○現地写真
琴似発寒川の調査地点です。川の水は透き通っており、魚の姿もちらほら見えました。
○調査状況および調査結果
気温:21.5℃、水温:11.0℃
色は薄紫色で、“2”という結果になりました。

④望月寒川 -月寒川合流部 米里10号橋付近にて-

COD値:8以上 (川の下流の汚れた水)
○現地写真
望月寒川の調査地点です。川の水はきれいに見えますが、実際は茶色く濁っている状況でした。
○調査状況および調査結果
気温:22.0℃、水温:16.5℃
色は緑色で“8以上”という結果でした。

<おわりに>

今回の調査を通じて、「普段見慣れている川も実はこんなに汚れていた」、もしくは「こんなにきれいな川だった」と、まず自分自身で体験し、身の周りの環境がどうなっているのか再認識することができました。またこのような“身近な環境に対する視点”が、環境問題へ取り組む第一歩として重要なことだと感じています。
これからも身近な環境の変化に注目するとともに、環境関連活動への参加を継続していきます。

身近な水環境の一斉調査についてはコチラからご覧いただけます

2007年6月3日