MBAの思い出

 2015年度を迎えて初めての投稿になります。

 最近の日経新聞の記事にMBAの話題が頻繁にとりあげられている気がします。実は私もMBAホルダーですので、今回は当時の思い出を書きたいと思います。

 MBAとはMaster of Business Administration(経営管理修士)といわれ、欧米ではメジャーですが、日本ではやっと認知されてきたところでしょうか。たまたま小樽商科大学で2004年に開講され、私は名誉ある一期生でした。今や一期生は後輩から(年齢はさまざま)レジェンドと称され、先生とともに小樽商科大学ビジネススクール(以下OBSと称す)の骨格をつくりあげたと同時に武勇伝が語り継がれております。後輩には某有名企業の経営者や他の大学の先生等、年齢も20代から70代まで、とにかく様々の人たちがいるようです。もちろん我々の業界の人たちもおります。

 私の受験のきっかけは、技術士の総合技術監理に合格したものの表面的な内容なので物足りず、もう少ししっかり掘り下げて体系的に勉強したいなと思っていたところ、新聞にOBSの入学募集記事をみつけたところから始まりました。最終的に受験に至ったのは、英語ができなくても卒業できるという説明でした。MBAというとグローバルで活躍する人材を養成するところというイメージがあり、英語は必須なんだと思っていましたが、そこまでは求められないということでした。それからは技術士試験で鍛えられた記述士として所定の事前提出論文を書き上げ、入学試験の筆記や口答にパスすることができました。

 入学してからは異業種の方たちに囲まれ、わからない言葉が宙をとびかい、この学問に慣れるのにしばらくかかりました。会社の仕事は、終業時間以降は容赦してもらい(その分要領よく仕事をこなしていました!(^^)!)、休日も含め空いた時間すべてを学校から出される課題に費やしました。飲み会やゴルフもほとんど犠牲にして、もしかしたら人生で一番勉強した2年間だったと思います(時間的にきつい人は事前に申請していれば、2年間の授業料で3,4年かけて卒業も可能です)。一方、そんな中で時間を共有した先生や学生とのネットワークは卒業後においても貴重な財産となっています。またここで磨いた問題解決能力や課題達成能力は現在の会社経営においてとても有効であったと自己評価しています(社員の評価はわかりません”(-“”-)”)。このように大変苦しい思いもしましたが、それ以上に得るものが大きく、現在の私に大きな影響を与えた2年間の学び舎でした。

 この時期になると、OBSのオープンキャンパスがある頃です。入試選抜方法も様々な形態があるようなので、興味のある方は顔をだしてみてください。もちろん我々の業界は技術士試験の方が優先度は高いでしょうけど。いずれにしても人生で苦労したものはけっして無にならず、財産になりますからチャレンジ(最近の新聞紙上を賑わしている言葉ですが)してみたらいかがでしょう。